至福の時間、非日常をあじわう旅のオススメ。

「レトロ建築・大阪編」

こんにちは!食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…。皆様はどんな秋をお過ごしですか。

秋は何をするにも良い季節です。街中を歩いてみるだけでも、普段特に意識せずに見ている街路や建物が美しく見えるものです。特に、有名な建築家によって設計された歴史ある建築物を見ると、どこか懐かしくなり、心が癒されるものではないでしょうか。

日本国内には、しっかりとこだわりの詰まった美しい建築物がたくさんあります。全国各地で開催される建築ツアーに参加することを楽しみされている方も多いようです。例えば、大阪の中心部にある船場には、産業、芸術、文化が栄えた華々しい時代であった大正後期から昭和初期にかけて建てられたレトロな建築物がたくさん残っています。

その中の一つである「綿業会館」は、日本が紡績業で英国を抑えて綿製品の輸出が世界一となり、大阪が東洋のマンチェスターの名を冠せられた時期となる昭和6年(1931年)に建てられた歴史ある建築物です。現・東洋紡株式会社の専務であった岡常夫氏が日本綿業の進歩と発展を図るために寄付した100万円と関係業界が寄付した50万円により着工されたものです。戦前戦後にわたり、リットン調査団、ルーズベルト大統領夫人、ヘレンケラー、日本の皇族や総理大臣など歴史に名を残す人物が、来館されています。

外観はルネサンス期のパラッツオを彷彿とさせる繊細な装飾が施されているのみでシンプルなスタイルとなっていますが、建物の中に入ると、部屋ごとに様式の異なる内装と贅を尽くした調度品の数々を見ることが出来ます。創建当時から使われている壁時計がいまも動いていて、正確な時を刻んでいることに驚かされます。

レトロな建築物を実際に訪れてみると、創建当時の空気感を感じながら、見学を楽しむことが出来ます。この秋、全国各地の観光と共に、レトロな建築物を見て回ってみてはいかがでしょうか。

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