八坂神社の山鉾巡行は国指定の重要無形民俗文化財であり、「京都祇園祭の山鉾行事」として2009年にユネスコ無形文化遺産にも登録されました。まさに京都祇園のシンボルともいえる八坂神社ですが、今日は皐月がきれいに咲いていたんですね。
そんな八坂神社は建築物も有名です。本殿は檜皮葺の大屋根が本殿と拝殿を覆っているという、壮大でとても珍しい建築様式となっていて、国宝に指定されています。本殿のほかにも29棟が重要文化財に指定されていますので、神社のお参りとしてだけでなく、建築様式を学ぶだけでも、ひとつの楽しみになるのではないでしょうか。
9世紀、京都に疫病が蔓延した際、日本の地方を表示する66本の鉾を立てて祈願し、「祇園御霊会」という疫病退散を祈願する祭礼が行われたことが祇園祭の起源といわれています。コロナで中止となっていた祇園祭りも今年は開催という知らせを聞き、少しずつ以前の日常が戻ってくることへの喜びを感じずにはいられません。