新年あけましておめでとうございます。マイトラのリチャードです。新しい年の始まりに際し、謹んでご挨拶申し上げます。
さて、昨夜のゆく年くる年では大みそかの長谷寺(奈良県桜井市)が紹介されていました。静寂な長谷寺の様子をテレビの画面で見た方もおられるかもしれません。長谷寺においても、各地のお寺と同じように、人間の内側にある108の煩悩を除くことを願って、大みそかの夜半から正月にかけて108回の除夜の鐘が突かれていました。
長谷寺の鐘は、「未来が鐘(みらいがかね)」と呼ばれており、「長谷寺の鐘を聴くとどんな願いも叶う」と古くから信じられているそうです。昔ある信心深いがひどく貧しい男が「将来私の願いがかなったら、長谷寺に大きくて音の良い鐘を奉納しましょう」と告げたところ、まわりの人たちからは「それは未来の世(来世)の話ではないか」と笑われたそうです。それでも、その男は毎月長谷寺を参詣して観音様に訴え続けたそうです。すると、その男は観音様の霊験で出世し、素晴らしく繁栄した者になったそうです。そして、約束通り大鐘を奉納したとのことです。
この「未来が鐘」は、毎日、午前6時と正午に突かれ、正午には法螺貝も吹かれてます。この正午の鐘と法螺貝の音で、辺り一帯に正午になったことが知らされるのです。鐘と法螺貝が合わさった音色はとても良く、長谷寺は幻想的な雰囲気に包まれます。ご興味を持たれた方は、奈良の長谷寺に訪れてみることをお勧めします。
私も「未来が鐘」が突かれる音を聴いたので、願いが叶うような気がしてきました。2025年は皆様と共に夢が叶う年にしたいと思います。本年も宜しくお願い申し上げます。